トコちゃんベルトの使い方について解説するブログ

整体院で妊婦さん、産後の女性にトコちゃんベルトのつけ方を教えています。トコちゃんベルトを初めて使う方にもわかりやすく解説します。

骨盤ケア【3つの原則】トコちゃんベルトを使う前に知ってほしいこと

こんにちは。

トコちゃんベルト着用指導士
三軒茶屋あおば整体院の長谷川知美です。

今日は、トコちゃんベルトを使った骨盤ケアで大切な考え方3つをご紹介します。

これからトコちゃんベルトを使って身体のケア、骨盤のケアをしていこうと考えている方はぜひ最後まで読んでください。

骨盤ケアの3原則とは

  • あげる
  • ささえる
  • ととのえる

トコちゃんベルト着用指導で必ずお伝えするのが、この3つです。 

あげる

下がった内臓を上げることです。

過去の記事でも書きましたが、骨盤がゆるんでいる方というのは、骨盤が外側に広がってしまうため骨盤内の内臓が下方に落ちやすくなります。

骨盤の下の部分(底の部分)には骨盤底筋群という筋肉があるのですが、この骨盤底筋群が内臓の重みに押されて引きのばされてしまいます。

筋肉というのは力を入れるとキュッと縮みますが、常に圧力がかかって引きのばされた筋肉には力が入りづらくなり、縮む力が弱くなってしまいます。

女性の場合、骨盤底には3つの穴(尿道、膣、肛門)があり、骨盤底筋群がキュッと閉まることでこの3つの穴も閉じているのですが、骨盤底筋群がユルユル(締まらない)とこの3つの穴がゆるんで漏れる…という事態になってしまいます。怖いですね…。

産後の尿漏れ、痔などで悩んでいる方は、この骨盤底筋群がうまく使えていない可能性があります。まずは、この「(内臓を)あげる」ということを意識的にやってみてください。 

具体的な方法としては、骨盤高位(こつばんこうい)になります。

仰向けに寝た状態で、お尻の下にクッションや枕などをいれて骨盤を高くします。そうすることで、下がっていた内臓が上(頭のほう)へ上がりやすくなります。

妊娠中の方はとくに、赤ちゃんが大きくなって重くなってくるとそれだけ下がりやすくなりますので、気を付けたいところです。

一番わかりやすい、この「あげる」ですが、無意識のうちに内臓を下げてしまっていることもありますので、それはまた別記事に書いていきたいと思います。

「内臓をさげてしまう習慣」

ささえる

トコちゃんベルト(など)を使ってゆるんだ骨盤を支えることです。

本来であれば自分の筋肉で骨盤を支えたいのですが、それが難しい場合はトコちゃんベルトなどで筋肉をサポートします。内臓を上げたうえで、骨盤を支えていきます。

トコちゃんベルトの着用指導で、ベルトをつけて立ち上がってもらうときに
「骨盤が支えられている感じがする」
という感想をいただくことが多いのですが、トコちゃんベルトは「締める」のではなくからだにピタッとついてお尻のまわりの筋肉をやさしく寄せるイメージで行ってください。

ととのえる

ゆるんだ骨盤はゆがみやすくなっています。ですが、ゆがみやすいということは、また整えやすいともいえます。できてしまったゆがみは日々の体操などで整えて、痛みやコリなどの不調を改善する目的と、妊娠中のかたは出産のときに赤ちゃんが出てきやすい骨盤に整えていきましょう。

トコちゃんベルトを着けても痛みが改善しない、というケースがありますが、この場合はこの「ととのえる」が不十分で、ゆがみが大きいことが考えられます。ゆがんだ状態でベルトを着けても余計に痛みがでてしまうこともありますので、その場合は自分で体操、ストレッチを行ったり、それができない場合は整体などで施術を受けることをおすすめします。

 

以上が、骨盤ケアの3原則でした。

とにかくトコちゃんベルトを着ければそれでいいということではなく、この3つを意識して毎日コツコツ続けてみてくださいね。