トコちゃんベルトの使い方について解説するブログ

整体院で妊婦さん、産後の女性にトコちゃんベルトのつけ方を教えています。トコちゃんベルトを初めて使う方にもわかりやすく解説します。

内臓を「さげない」ために気を付けたいこと

こんにちは。

トコちゃんベルト着用指導士
三軒茶屋あおば整体院の長谷川知美です。

前回お伝えした「骨盤ケアの3原則」は読んでいただきましたか。
まだの方はこちらからどうぞ

 

feliz-toco.hatenablog.com

ここでご説明した「あげる」
について、補足したかったことを書いていきます。

そもそも、あげる、のまえに「さげない」ことが大事なのですが、意外なところで内臓を下げていることに気が付かないケースがあります。

 

内臓を「さげて」しまう行動&チェック

内臓をさげてしまう原因となるのは次の通り

  • 着衣でおなかを圧迫
  • 悪い姿勢でおなかを圧迫
  • 骨盤をひろげてしまう習慣

これらについてひとつずつ解説していきます。

着衣でおなかを圧迫

私がトコちゃんベルトの着用指導を行っているなかで、半数以上、9割近くは妊娠中の方なのですが、その時に必ず確認することがあります。

それは…

おなかにゴムの跡
が付いていないかどうか、です。

10人中9人は、何かしらの跡がついています。

などが多いです。市販されている「マタニティ~」と名のつくものは、おなか周りがゆったり作られていますが、それでも人によってはおなかを圧迫してしまうものも少なくありません。

基本的にゴムのついたものはおなかに当てない、くらいに考えたほうが良いです。ゆるく作られているものであっても、脱いだ時に肌にゴムの跡がついてしまうということは、非常に弱い力ではありますが、じわじわと圧迫をしていたという証拠です。

せっかく内臓を上にあげようとしていても、おなかを押さえてしまっていたら、内臓は下がってしまいます。くれぐれも、おなかのゴム跡には気を付けてくださいね。

解決策としては、
おなかを圧迫するものは使わない、か
おへその上まであるマタニティショーツは、下に折り下げる
など工夫しながら使う、というのがあります。

(図)

詳しくは、対面でもしくはオンラインでの着用指導のときにお伝えできます。

悪い姿勢でおなかを圧迫

これはわりとイメージしやすいかなと思います。

最近よくあるのが、ソファーなどにもたれてスマホを見るという姿勢。イスに深く腰掛けて骨盤を立てるのではなく、骨盤が完全にねて(倒れて)しまった座り方です。内臓は圧迫されて下へ押し下げられてしまいます。
また、そのような座り方をしていると猫背にもなります。そのまま立ち上がっても、背中は丸まってしまっているので、深い呼吸をすることができず、肋骨の間は狭くなり、結果肋骨で囲まれたかごのような形をした「胸郭」はぺたんこになり狭くなりますので、内臓は下へと…。

そうならないようにするためには、座るときはしっかりと骨盤を立てて座ること、スマホなどを見るなど下を向く姿勢を長時間続けないこと、に気を付けてください。

骨盤を広げてしまう習慣

これも、思い当たる節がある方がおおいかと思います。

ずばり、内また(内股)で立つ、ぺたんこ座り(とんび座り)などです。
日本人女性にとても多い内またですが、実は骨盤にとってはよくない習慣なのでいますぐやめましょう。理由は、解剖学的には、股関節の「内旋」といって内側にねじられますので、その結果、骨盤の下のほうが外側に開きやすくなります。

みなさんは、座った時にイスに当たる部分の骨、坐骨(ざこつ)はわかりますか。
椅子に座って、お尻のしたに両手の平をいれてみると手のひらに当たる硬い骨が分かると思います。左右に二つ突き刺さる骨、これが、坐骨(ざこつ)とよばれる部分です。

この坐骨の位置が分かったところで、立ってみましょう。

かかとをそろえて、つま先をまっすぐ正面より少し外側に開きます。この状態で坐骨に触れることができるでしょうか。

座ったときよりはかなり奥のほうになるので少し難しいかも知れません。触れることができたらその場所を触れたまま、今度はそろえていたかかとを開いて、つま先を内側にして(内股になるように)立ってみましょう。この時の坐骨の位置、どうなっていますか。

個人差もあり、分からない方もいらっしゃるかもしれませんが、おそらく内股になったときのほうが、左右の坐骨の位置が広がっていることが分かると思います。

これがいわゆる骨盤を広げてしまう習慣です。

骨盤が広がってしまうとお尻が大きくなったように見えたり、お尻が下がって見える、など見た目の問題もありますが、広がった骨盤は内臓も下がりやすくなるので、内またにならないように日ごろから気を付けてください。

 

今日は、内臓をさげてしまう習慣と、それを予防するために気を付けたいことなどをまとめました。