トコちゃんベルトの使い方について解説するブログ

整体院で妊婦さん、産後の女性にトコちゃんベルトのつけ方を教えています。トコちゃんベルトを初めて使う方にもわかりやすく解説します。

なぜトコちゃんベルトが必要なのか?

こんにちは。

トコちゃんベルト着用指導士
三軒茶屋あおば整体院の長谷川知美です。

 

今日も、トコちゃんベルトのお話しを続けていきますね。

今日のテーマは

なぜトコちゃんベルトが必要なのか?

です。

 

 

なぜトコちゃんベルトが必要なのか?

不安定になった骨盤を支え、腰痛や肩こりなどの筋肉のコリや痛みを軽減させるためと、骨盤まわりを整えることで、赤ちゃんが育つための環境を整えるためです。

 

骨盤(腰)は肉体のカナメ

人の身体は次のような構造をしています。

 

頭~背骨~骨盤~脚~足(地面)

 

建物に例えると、
●骨盤は土台(基礎)
●背骨は大黒柱
そして
●脚(足)は地面にささる杭
のようなものです。

 

骨盤(=腰)は肉体の【要、かなめ】と表現するくらい、とても大事な場所で、上半身の重さを支え、下(足)からくる衝撃を受け止める、まさに土台そのものといえます。

土台がしっかりと安定していないと、建物は倒れてしまいます。
それと同じで人の身体も、土台がしっかりしていければ困るのです。 

骨盤の構造

骨盤は先ほども書いたように、上半身の重さを支える役割と、下からの衝撃を受け止めてダイレクトに上(頭)に衝撃が行かないようにするという役割があります。

骨盤はひとつの塊の骨ではなく、ざっくりと説明すると
左右の腸骨、真ん中の三角の形をした仙骨という骨で構成されています。
腸骨は大腿骨(たいだいこつ)という足の骨と連結していて、仙骨は背骨とつながっています。

そして、それぞれの骨と骨同士は、靭帯(じんたい)というゴムのようなものでしっかりと結びついています。

(図)

 

通常は、このように非常に安定した構造になっています。

ですが、女性の場合は出産のときにこの骨盤の骨と骨をつなぐ靭帯がほどよくゆるんでくれないと赤ちゃんが出てくることができないため、妊娠中にこの「靭帯」をゆるめるホルモンが出て、出産のそのときに備えてゆるんできます。

そのため、妊婦さんの骨盤というのは不安定になりやすいのです。

 

骨盤が不安定だとどうなるか?

人間の身体は建物と違って、実際に倒れてしまうことはありませんが、倒れないように背骨の周りの筋肉を使って支えようとします。
背骨の上には重たい頭がありますので、土台が不安定でぐらぐらしているとその頭をささえる首に大きな負担がかかることは想像できますね。

また、腰や背中の筋肉にも負担がかかり、いわゆる筋肉の疲労、コリができて痛みが出たりします。

 これが、いわゆる妊婦さんの
腰痛、背中や肩、首のコリ
の原因なのです。

 とはいえ、これは個人差がとても大きく、妊娠したとたんに不調がでる人もいればそうでない人もいます。
例えば、子供のころから駆けずり回って身体をたくさん使って動かして、筋肉や靭帯(骨と骨をつなぐゴムひも)が丈夫な人は、多少のことでは問題になりませんが、運動はほとんどしないですごした人はすぐに不調がでてしまう、という具合です。

 

もうひとつの大事なポイントとしては、骨盤内の骨と骨を結ぶ靭帯がゆるんでしまうことで骨盤が広がってしまい、骨盤の中にある内臓が下がってしまうことも、気を付けなければいけません。

骨盤内というのは、もともと大事な臓器がぎゅっと詰まっていて、ただでさえ狭い空間であるのに、妊娠中はそこに赤ちゃんが育つ空間が必要です。

この点に関しては、また別の記事で解説していきたいと思いますが、トコちゃんベルトはお母さんの身体のためだけではなく、赤ちゃんのためにも大事な役割を果たすということを覚えておいてくださいね。

 

現代人は身体が弱っている

現代の私たちの生活は、非常に便利になっている一方で、私たちの身体はどんどん怠けています。昔の人であれば、どこへいくにも自分の足で歩いていき、家事や仕事もいまのようなボタン一つで済まされるようなものはほとんど存在しなかったでしょう。

洗濯、掃除、買い物も今よりずっと肉体を使っていたわけです。特別な運動などしなくても日々の生活で今の私たちよりも、ずいぶんと身体は鍛えられていたはずです。

 

そんな時代にはなかった悩みを今の私たちはかかえているのです。

とはいえ、今から昔の生活に戻ることはできませんから、できる範囲で身体を鍛える(整える)ことをしつつ、足りない部分は道具(=トコちゃんベルトなど)を使っていきましょう、というのが現実的かと思います。

 

というわけで、トコちゃんベルトの必要性について書いてみました。

身体がしっかりしている人は本来ならば必要はないものですが、現代に生きる私たちには必要に応じて活用していきましょう。